変数の型、変数の強制宣言設定について
変数ってすごく難しそうなんだよねぇ。。
変数はルールを守って使えば、大丈夫だよ!一つずつ勉強してみよう!今日は変数の型について説明するよ!
変数は、VBAを実務で使用する上で欠かせない非常に重要な考え方になります。
変数とはよく箱に例えられますが、数値や文字列などのデータを記憶しておき別の場面で使用することができます。
変数を使用する流れとしては下記になります。
①変数を宣言する
②変数に値を代入
③変数の値を使う
①の変数の宣言についての具体的な説明は次の記事で説明します。ここでは変数は必ず宣言をしてから使用する。というルールを覚えて下さい。
宣言をするときに必要な考え方が“型”です。具体的には文字を入れる変数なら文字列型として、整数を入れる変数であれば長整数型として宣言します。
VBAでよく使用する変数の型を下記にまとめます。よく使う型はアンダーラインが引いてあります。
型名 | 型指定文字 | 格納できるデータ |
ブール型 | Boolean | True または False |
バイト型 | Byte | 0 ~ 255 までの整数 |
整数型 | Integer | 整数 -32,768 ~ 32,767 |
長整数型 | Long | 整数 -2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 |
通貨型 | Currency | 固定少数点数 -922,337,203,685,477.5808 ~ 922,337,203,685,477.5807 |
日付型 | Date | 日付、時刻 |
文字列型 | String | 文字列 |
オブジェクト型 | Object | オブジェクト |
バリアント型 | Variant | すべてのデータ |
このようにデータの種類毎に、型が準備されています。
イメージとしては、ギターケースにドラムセットが入らないように変数の型にもいろんなタイプがあると考えて下さい。
具体的には、長整数型で宣言した変数に文字列を入れることはできません。エラーとなります。
VBA初心者にとって、それぞれの型を覚えるのはとても大変かと思います。
その時は表の最後にあるバリアント型でぜひ型指定をするようにして下さい。
変数は宣言 / 型指定をせずに使う事も可能ですが、実務で使う以上必ずバグの原因になってきます。
ここで、そういったリスクを回避するために変数の強制宣言方法も記載します。
VBEの「ツール」メニューから「オプション」を選択して下記ダイアログボックスの「編集」タブの”変数の制限を強制する”のチェックボックスにチェックを入れておきましょう。
「OK」をクリックすると、以降作成したモジュールでは先頭行に「Option Explicit」という一文が自動的に挿入されます。
まとめ
今回は変数の型の種類について学びました。
次回は具体的な宣言方法をソースコードといっしょにみていきましょう。
コメント